これを読んでくれているあなたは「FX」という投資手法を知っていますか?
投資には、「個別株式投資」「投資信託」「信用取引」「つみたてNiSA・iDeCo」「不動産投資」など、さまざまな種類があります。その中でも「FX」という投資の方法を私はあまり知りませんでした。全く知らないわけではなく、「FXはリスクが高い」「FXはやめた方が良い」と聞いたことはあるくらいです。
実際、「FX」がどれくらいリスクがあって、稼げるとしたらどれくらいのリターンがあるのか、全くイメージがつきません。そこで一念発起して、「FX」に関する知識を学ぶために、「円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法」をAmazonで購入してみることにしました。
本の紹介・全体のあらすじ
FX投資家のTAKA氏の著作「円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法」は、全6章構成です。TAKA氏は、YouTubeチャンネル「【FX】期待は裏切る 予想は超える」を開設しており、登録者数は4万8,000人を超えています。
本の見出しは以下の通りです。
第1章 為替の超基礎知識!円安・円高はどう決まる?
第2章 FXで稼ぐ人がトレード前に最初にやること
第3章 「トレンド相場」と「レンジ相場」どちらが稼げるか?
第4章 FXは心理戦! 勝つための戦略「ヒゲ」に注目
第5章 ダウ理論で「買う」か「売る」かを最初に決める
第6章 3ステップで負けない!勝ち続けるトレードを復習
全体を通して、FXブームは再来し、為替に関する知識さえ学んでおけば、勝てる投資法だと伝えています。ここからは、具体的な中身を紹介します。
第1章「為替の超基礎知識!円安・円高はどう決まる?
第1章は、FXや外国為替市場、円安・円高などについて、FX初心者でもわかりやすいように解説しています。逆に、初心者以外は飛ばしても良いと書いてあり、読む人によってこの本に対するニーズは異なるようです。
冒頭ではまず、2022年の外国為替市場について触れています。最近ニュースでもよくみる、歴史的な円安傾向。コロナによる影響で円安が進んでおり、その動向を2021年から2022年にかけて簡単に解説しています。
その後は、基礎的な為替知識である、円安・円高の解説とメリットとデメリットについて書かれています。また、筆者は円安傾向は当面継続すると予想しています。日本と欧米諸国との金利差に触れながら、根拠のある理由を述べています。
また、「株式投資」ではなく「FXをはじめとする為替投資」の方が有利だと述べています。「米国株式」と「FX」「外貨預金」「外貨建てMMF」を比較した結果、「為替」より「株式投資」の方がリスクが高いそうです。2022年の株式市場とそれぞれの為替投資の特徴にも言及しており、説得力のある内容となっています。
その他、「FX」のスワップポイント(金利収入)にも言及しており、「FX」は稼げる可能性が高いと解説されています。
第2章「FXで稼ぐ人がトレード前に最初にやること」
第2章では、第1章より詳しく「FX」についての解説があります。この本では、以下の内容がまとめられていました。
- レバレッジを聞かせることで最大25倍の資金を動かすことができる
- ふつうの「株」と違い、「買い」と「売り」が簡単にできる
- 通貨ペアドル円から始めてドルユーロなどへ進む
- その週でもっとも強い通貨ともっとも弱い通貨を知る
- 今後も「金利」の上げ下げで、為替が動くことになるだろう
- 最初は小資金で始めて経験を積む!1年やれば相当上達する
- 人気の短期トレードは難易度が高いので避けるべき!?
- 現在が「トレンド相場」なのか「レンジ相場」なのかを把握する
- 異なる時間軸の「ローソク足」で相場環境を把握する
- ローソク足を「重ねて」、判断の精度を大きく上げる!
「FX」の知識について、初心者でも中級者以上でもおさらいできるように、わかりやすく解説されています。実際にどのように「FX」に取り組むべきなのか、株式投資との大きな違いは何なのかなど、非常にわかりやすくまとめられています。
第3章「トレンド相場とレンジ相場どちらが稼げるか
第3章では、第2章で解説されていた「トレンド相場」と「レンジ相場」では、どのように稼いで、どちらが稼げるか説明されていました。筆者が言うには、全体の7割がレンジ相場で、残り3割がトレンド相場だそうです。
「トレンド相場」とは、為替チャートの終値が高値や安値を更新し続けており相場の動きが大きいのが特徴です。「レンジ相場」は、為替チャートが一定期間、一定の値幅で上下を繰り返すことです。
どちらが稼げるかは、トレーダーの性格によって決まるので、それぞれの相場での稼ぎ方を身につけるのが最適だと解説されていました。
第4章「FXは心理戦! 勝つための戦略ヒゲに注目」
第4章では、FXトレードが「ローソクのヒゲ」を読み解く投資だと解説されています。「ローソクのヒゲ」を読み解くことが、投資家たちの行動心理の把握につながり、FXで勝つための戦略になるとのことです。また、「損切りのタイミング」や「FXで負けない方法」、「高い勝率を残す必要はない」など、筆者独自の見解が解説されています。
第5章「ダウ理論で買うか売るかを最初に決める」
第5章では、ダウ理論について詳しく解説されています。。具体的には、以下の通りです。
- 平均株価は、金融政策や経済指標だけではなく、政治や災害など世の中で起こる全ての事象を織り込む
- トレンドは「短期」「中期」「長期」の3種類ある
- トレンドは「先行期」「追随期」「利食期」の3段階ある
- 株式市場は、1つの企業だけではなく、複数の市場や銘柄で相互関係がある
- トレンドは、一定期間中に成立した売買の数(出来高)でも確認できる
- トレンドは、明確な転換サインが出るまで継続する
ダウ理論は、株式投資の世界で有名な理論ですが、為替市場でも応用できると筆者は語っています。ダウ理論を知っておくだけでも、市場の動きを見るための目が養われるようです。
第6章「3ステップで負けない!勝ち続けるトレードを復習」
第6章では、第1章から第5章まで書かれている内容を、どのようなタイミングでどのように実践しているのかを、筆者独自の視点から紹介されています。具体的には、以下の3ステップで書かれていました。
- 通貨の「強弱」を確認して、トレードする通貨を決める
- 相場の大きな流れを把握して「買い」「売り」の目線を固める
- 「下位足」をチェックして売買タイミングを見極める
上記のステップは、初心者でも真似しやすいように、具体的にどのようにFXトレードを進めていくのかが紹介されています。これらのステップについて理由も詳細に解説されており、説得力がありました。
「円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法」を読んだ感想
「円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法」は、FXトレードをしたことがない私でも、「FX」や「為替市場」について詳細に書かれていたので、理解しやすかったです。FXトレードは、リスクが高く失敗した時の損失も大きいイメージでしたが、この本のように体系立てて行うことで、勝率が高くなり稼げる可能性もあることがわかりました。
全体を通して、FXの基礎知識について解説されているので、FXを始めようとしている初心者は、読んで損にならない書籍だと感じています。ただし、為替市場のローソクを根気よく読み解いて、毎日チャートの前に張り付いて売買するのは、相当大変だろうなと感じました。合わない人は本当に全く合わず、大きな失敗してしまう投資なのではないでしょうか。不労所得って感じでもなく、かなり「労働」をして稼がないといけない感じもあります。
私は、FXトレードに興味を持ったので、一度実践してみて自分に合うか確かめてみたいです。失敗したとしても勉強だと思って、体験してみるのも利益になります。まずは、この本を丸々実践してみようよ思います。